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グローバル人材とは?語学力だけでない5つの必須スキルと育成のステップ

  • 3月4日
  • 読了時間: 14分

グローバル人材とは何か、その定義や企業に求められる理由を解説します。

ビジネスのグローバル化が進む現代において、企業が成長を続けるためには、多様な文化や価値観に対応できる人材の育成・採用が不可欠です。


この記事では、グローバル人材に必要なスキルから、企業が実践できる具体的な育成・採用方法まで、多角的な視点から詳しく説明していきます。


グローバル人材の育成など、実際に企業がどのように人材育成を進めているのかは、「事例紹介(株式会社肥後銀行、ワタミ株式会社、株式会社大分銀行他)」で詳しくご紹介しています。


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目次





グローバル人材とは?単に語学力が高いだけではない、その定義  


グローバル人材とは、単に語学力が高いだけでなく、異文化を理解し多様な価値観を持つ人々と協働できる人材を指します。

その定義は政府機関やビジネスの現場で異なりますが、共通する特徴は、主体性や課題解決能力を備え、グローバルな舞台で成果を出せる点にあります。

本章では、公的な定義とビジネスの現場で求められる人物像の両面から、その意味を深く掘り下げていきます。



政府が示すグローバル人材の定義


政府は、それぞれの政策的観点からグローバル人材の指標を示しています。


文部科学省は、以下の三つの要素を兼ね備えている人材と定義しています。

・要素Ⅰ: 語学力・コミュニケーション能力

・要素Ⅱ: 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感

・要素Ⅲ: 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー

(※1)


総務省は、「日本人としてのアイデンティティや日本の文化に対する深い理解を前提として、豊かな語学力・コミュニケーション能力、主体性・積極性、異文化理解の精神などを身に付けて様々な分野で活躍できる人材」と定義しています。(※2)


このように、政府の定義では、高い語学力だけでなく、主体性や柔軟性といった内面的な資質、さらには自国の文化を理解した上での異文化受容力など、多角的な能力が求められています。




ビジネスの現場で本当に求められる人物像


ビジネスの現場におけるグローバル人材像は、単なる定義にとどまらず、企業の課題解決に直結する実践的な能力が要件となります。

多くの日本企業がグローバル人材を求める際、語学力は前提条件としつつも、主体的に行動するリーダーシップ、未知の環境に適応する柔軟性、そして多様なチームをまとめる協調性を重視します。

特に、文化や商習慣の違いを乗り越えて成果を出すための交渉力や課題解決能力は、不可欠な条件です。


こうした人物は、企業の海外展開やイノベーション創出の核となる存在として期待されます。



なぜ今、多くの企業でグローバル人材が求められるのか 


現在、多くの企業でグローバル人材の必要性が急速に高まっています。

その背景には、国内市場の変化と、それに伴うビジネスの海外展開という大きな潮流が存在します。

さらに、国内外を問わずビジネス環境そのものが多様化しており、旧来の価値観や手法だけでは対応が困難になっていることも理由の一つです。


ここでは、グローバル人材がなぜ重要視されるのか、その具体的な背景を解説します。



国内市場の縮小とビジネスの海外展開の加速


日本の少子高齢化に伴う国内市場の縮小は、多くの企業にとって深刻な課題です。

この歴史的な変化に対応するため、新たな成長機会を求めて海外市場へ進出するグローバル化の動きが加速しています。

海外での事業成功には、現地の文化や商習慣を深く理解し、戦略を立てて実行できる人材が不可欠です。


言語の壁を越えるだけでなく、現地スタッフと円滑な関係を築き、ビジネスを推進する役割を担うグローバル人材の存在が、企業の持続的な成長を左右する重要な要素となっています。



ビジネス環境の多様化に対応する必要性


ビジネスのグローバル化は海外展開に限らず、国内の事業環境にも大きな影響を与えています。

外国人労働者や海外からの顧客が増加し、職場や市場における多様性は日常的なものとなりました。

異なる文化背景を持つ人々と協働する上では、予期せぬコミュニケーションの問題や価値観の衝突が起こり得ます。


こうした状況において、多様性を受け入れ、異なる意見を調整しながらチームをまとめるマネジメント能力が不可欠です。

グローバル人材は、多様な環境下での円滑な事業運営を実現するために重要な役割を果たします。





グローバル人材に必須とされる5つのスキル・能力   


グローバル人材として活躍するためには、特定のスキルや能力が求められます。

それは単一の強みではなく、語学力、異文化理解、課題解決力、マインドセット、精神的な強さといった複数の要素が組み合わさったものです。


これらの資質は、変化の激しいグローバルなビジネス環境で成果を出し、持続的に成長していくための土台となります。

ここでは、特に重要とされる5つのスキル・能力を具体的に解説します。



スキル1:相手の意図を正確に理解し伝える語学力


グローバルな環境で求められる語学力は、単に流暢に話せること以上のコミュニケーション能力を指します。

特にビジネスシーンでは、英語で論理的に自分の意見を述べ、相手の意図や背景を正確に汲み取ることが不可欠です。


TOEICのスコアも一つの指標にはなりますが、それ以上に重要なのは、会議での交渉やプレゼンテーションなど、実践的な場面で使いこなせる英語力です。

文化的なニュアンスを理解し、誤解を生まない的確な表現を選ぶ能力が、信頼関係の構築とビジネスの成功に直結します。


近年では、AIロープレを活用した語学学習も進化しています。

例えば、双方向型AIロープレ「SmartSkill Talk」を活用すれば、リアルな現場を再現し、24時間いつでも実践的なアウトプット練習が可能です。AIを相手に交渉やプレゼンのシミュレーションを繰り返すことで、現場で通用する「生きた英語力」を効率的に養えます。


AIロープレについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ぜひご参考ください。








スキル2:異文化を理解し適応する柔軟性


グローバル人材として海外で活躍するには、異文化を理解し、現地の環境に順応する柔軟性が不可欠です。

国や地域によって、ビジネスの進め方、時間に対する考え方、意思決定のプロセスは大きく異なります。

日本の常識が通用しない場面に直面した際に、自らの価値観を押し付けるのではなく、相手の文化背景を尊重し、最適な対応を見出す姿勢が求められます。

グローバル人材に求められるのは、こうした文化の違いを乗り越え、円滑に業務を遂行する適応力です。


こうした異文化適応能力を組織的に高めるには、体系的な教育プログラムが効果的です。

レビックグローバルのeラーニングコンテンツには、多文化チームのリーダーとして求められるコミュニケーションとリーダーシップの実践的ノウハウを学べる「グローバル リーダーコース」を始め、リーダーシップやチームマネジメントを学べる講座が抱負に揃っています。

海外赴任前や多国籍チームを率いるリーダーの育成を、強力にバックアップします。










スキル3:主体的に課題を見つけ解決する力


変化が激しく予測困難なグローバルな環境では、指示を待つのではなく、自ら課題を発見し、解決に向けて行動する主体性が極めて重要です。

前例のない問題や予期せぬトラブルに直面した際、自身の持つ専門性を活かし、粘り強く解決策を探求するチャレンジ精神が求められます。


これまでのやり方に固執せず、状況に応じて最適なアプローチを考え抜き、周囲を巻き込みながら実行に移す力は、海外の拠点を任されたり、新規事業を立ち上げたりする上で不可欠な資質となります。



スキル4:多様な価値観を受け入れるマインドセット


グローバル人材のマインドセットとして、自分とは異なる文化、宗教、価値観を持つ人々を尊重し、偏見なく受け入れる姿勢が基本となります。

多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されるチームでは、意見の対立が生じることも少なくありません。


しかし、そうした違いを新たなアイデアやイノベーションの源泉と捉え、それぞれの強みを引き出すことで、チーム全体のパフォーマンスを最大化できます。

多様性を受容し、それを組織の力に変えるマインドセットは、グローバルリーダーにとって不可欠な要素です。



スキル5:困難な状況でも乗り越える精神的な強さ


海外での業務は、言語の壁や文化の違いによるストレス、孤独感など、精神的な負担が大きい場面が少なくありません。

特に、責任ある立場を任される日本人やキャリアの浅い若手は、大きなプレッシャーにさらされます。


予期せぬトラブルや厳しい交渉が続くなかで、冷静さを失わず、粘り強く目標に向かって進み続ける精神的な強さ、いわゆるレジリエンスが不可欠です。

困難な状況を乗り越えることで得られる経験は、個人を大きく成長させ、より困難な課題に取り組むための自信につながります。



グローバル人材を育成するための具体的な3ステップ  


グローバル人材の育成は、単発の研修で完結するものではなく、戦略的かつ継続的な取り組みが求められます。

企業が成果を出すためには、まず自社にとって必要な人材像を明確に定義し、計画的に教育機会を提供していくことが重要です。

ここでは、企業がグローバル人材を効果的に育成するための具体的な方法を、3つのステップに分けて解説します。



ステップ1:自社が求めるグローバル人材像を明確に定義する


グローバル人材育成の第一歩は、自社の経営戦略や事業目標に基づき、どのような能力を持つ人材が必要かを具体的に定義することです。

どの国・地域で、どのような事業を展開し、そのためにどんな役割を担う人材が必要なのかを明確にします。

例えば、海外拠点のマネジメントを任せるのか、新規市場開拓の先駆者となるのか、その目的によって求められるスキルセットは異なります。


この人材像が育成プログラム全体の指針となり、具体的な目標設定や評価基準の策定につながります。



ステップ2:育成対象者を選抜し育成計画を策定する


求める人材像が明確になったら、次はその候補となる社員を選抜します。

海外勤務への意欲やポテンシャル、現時点でのスキルなどを総合的に評価し、育成対象者を決定します。

選抜後は、一人ひとりのレベルやキャリアプランに合わせて個別の育成計画を策定することが効果的です。


例えば、語学力が不足している社員には語学研修プログラムを、マネジメント経験の浅い社員にはリーダーシップ研修を提供するなど、段階的な成長を支援する計画を立て、会社として継続的にサポートする体制を整えます。

スキルの可視化については、以下の記事で詳しく解説しています。

ぜひご参考ください。






■テクノロジーの活用で「選抜」と「育成」をシームレスにつなぐ


こうした個別の育成計画を精度高く運用するには、テクノロジーの活用が鍵となります。


例えば、タレントマネジメントシステム「SmartSkill HCE」を活用すれば、AIアシスタントや人財検索機能を駆使して、膨大な社員データの中からグローバル適性の高い候補者を客観的な基準で選抜できます。さらに、各社員の現在のスキルを可視化することで、目標とするグローバル人材像との「スキルギャップ」を明確に特定することが可能です。


特定された課題に対しては、多機能型LMS「SmartSkill Campus」から、必要な学習コンテンツを即座に提供できます。選抜から学習、そして進捗管理までをシームレスにつなげることで、人的資本経営を加速させ、グローバル市場で勝ち抜くための戦略的なリーダー育成が実現します。





ステップ3:海外研修やOJTなど実践的な機会を提供する


育成計画に基づき、座学だけでなく実践的な経験を積む機会を提供することが重要です。

海外の拠点に派遣してOJT(On-the-Job Training)を行ったり、海外の大学やビジネススクールへの短期留学制度を設けたりすることで、参加者は異文化環境での業務遂行能力を直接的に養えます。


また、海外の顧客との交渉や国際的なプロジェクトへの参加など、国内にいてもグローバルな視点を養える機会は数多く存在します。

こうした実践的な研修を通じて、知識やスキルを本物の実力へと高めていきます。



優秀なグローバル人材を採用するための効果的な手法  


社内での育成と並行して、外部から即戦力となる優秀なグローバル人材を確保することも、企業の成長戦略において非常に重要です。

しかし、グローバル人材の採用競争は激化しており、従来通りの待ちの姿勢では優秀な人材の獲得は困難です。

ここでは、企業が効果的にグローバル人材の採用を成功させるための具体的な手法を紹介します。



グローバル人材に特化した人材紹介サービスを活用する


高い語学力や海外での実務経験を持つ人材を効率的に探すには、グローバル人材に特化した人材紹介エージェントの活用が有効です。

こうしたサービスは、一般的な転職市場には現れにくい優秀な候補者のデータベースを保有しており、企業のニーズに合致した人材を獲得するために的確に紹介してくれます。

専門のコンサルタントが介在することで、候補者とのコミュニケーションも円滑に進み、採用プロセスの時間と手間を大幅に削減できる点が大きな利点です。


自社だけでは難しい層へのアプローチを可能にします。



自社の魅力を発信して直接候補者にアプローチする


企業のビジョンやグローバル戦略、働きがいといった魅力を積極的に発信し、候補者に直接アプローチするダイレクトリクルーティングも有効な手法です。

ビジネス特化型SNSやスカウトサービスを活用し、人事が自ら候補者を探し出してコンタクトを取ります。


この方法は、企業の魅力を直接伝えられるため、候補者の入社意欲を高めやすいという利点があります。

求人情報だけでは伝わらない社風や文化をアピールし、面接やESだけでは測れない候補者の潜在能力を見極める機会にもなります。



社員からの紹介制度でミスマッチの少ない採用を実現する


リファラル採用、つまり社員からの紹介制度は、企業文化とのミスマッチが少ない採用を実現できる手法です。

社員は自社の事業内容や求める人物像を深く理解しているため、それに合致する友人や知人を紹介してくれる可能性が高いです。

紹介された候補者も、社員から事前にリアルな情報を得られるため、入社後のギャップを感じにくく、定着率の向上が期待できます。


この採用方法のメリットは、採用コストを抑えられるだけでなく、信頼性の高い人材を確保できる点にあります。






まとめ


本記事では、グローバル人材の定義から、求められるスキル、そして企業の育成・採用方法までを解説しました。

多くの調査やニュースで指摘されている通り、ビジネスのグローバル化に伴い、企業におけるグローバル人材の不足は深刻な課題です。


世界で成功を収める企業は、例外なく多様な人材が活躍しています。

グローバル人材の確保と育成は、企業の競争力に直結する重要なテーマです。




Q&A(グローバル人材に関するよくある質問)


グローバル人材という言葉は広く使われていますが、その定義やなり方については多くの疑問が寄せられます。

ここでは、グローバル人材の育成・採用を検討している企業の人事担当者や、グローバル人材を目指す個人が理解できるよう、よくある質問に対して簡潔に回答します。



Q.英語が話せればグローバル人材と言えますか?


必ずしもそうとは言えません。

語学力は重要なスキルですが、それに加えて異文化を理解し尊重する姿勢や、主体的に課題を解決する能力が不可欠です。


例えば、韓国のようにビジネスで英語が広く使われる国でも、文化的な背景を理解しなければ、深い信頼関係を築くことは難しいでしょう。



Q.中小企業でもグローバル人材の育成は可能ですか?


はい、可能です。

大企業のような大規模な海外研修が難しくても、オンラインでの語学研修支援や、海外企業とのWeb会議への若手社員の参加、外国人材の採用による社内国際化など、育成方法は多様にあります。


企業の規模を問わず、計画的な育成機会の提供が重要です。



Q.グローバル人材になるには、まず何から始めればよいですか?


まず自身のキャリア目標を明確にし、なぜグローバルに活躍したいのかを考えることが第一歩です。

その上で、基礎となる語学力の習得や、異文化理解を深めるために国際的なニュースに関心を持つことから始めましょう。

新卒採用を目指すなら、留学や国際交流ボランティアへの参加も有効な手段です。








 
 
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