top of page

営業時間 9:30~18:30(月曜日~金曜日)

tel

LMS(学習管理システム)の受講率を高める効果的な活用方法とは?実践テクニック7選をご紹介

  • 執筆者の写真: nanaekunai
    nanaekunai
  • 9月26日
  • 読了時間: 13分

ree


LMS(学習管理システム)を導入したものの、「思ったほど利用されていない」「受講率が上がらない」といった悩みを抱えている企業は少なくありません。

LMS運用を成功させるためには、受講者に「使いたい」「学びたい」と思ってもらうことが重要です。


本記事では、パーソナライズ学習の重要性や、魅力的なコンテンツの提供、学習環境の最適化など、明日から実践できる具体的な施策を掘り下げてご紹介します。


LMSを活用して受講率向上に成果をあげている企業事例は、「事例紹介(オリックス株式会社、明治安田生命保険相互会社、ワタミ株式会社他)」で詳しくご紹介しています。


多機能型LMS「SmartSkill Campus」は、人財戦略の高度化や人的資本経営の実現を支援しています。

サービスの詳細や機能については、公式ページをご覧ください。



ree



目次





LMS(学習管理システム)とは            


LMSは社員教育や人材育成を効率化する仕組みとして多くの企業で活用されています。ここでは、LMSの概要となぜ受講率が重要なのか解説します。



LMSとは


LMS(Learning Management System)は、eラーニングの学習を管理するシステムです。

学習コンテンツをオンラインで提供できるだけでなく、受講者の進捗や成果を効率的に把握できます。


受講者は自分のペースで学習を進められ、管理者は社員の学習状況や関心分野を確認できるようになります。さらに、従来の対面型学習に比べて時間やコストを大幅に削減でき、教育担当者の負担軽減にもつながります。


こうしたメリットから、企業や教育機関の人財育成において、LMSの重要性は年々高まっています。特にリモートワークや在宅学習が広がる現代では、その活用はますます不可欠となっています。



LMSの主な機能


LMSの代表的な機能をご紹介します。

LMSは単なる学習ツールではなく、企業教育の基盤として活用されています。


1.教材の作成や配信機能

 テキスト、動画、音声、クイズ、テスト、アンケートなど多様な形式の教材を効率的に管理し、最新の情報を提供できます。


2.学習状況の管理機能

 受講者の進捗状況や成績を自動でデータ化し、個別サポートやフィードバックに役立てられます。


3.マルチデバイス対応

 PCだけでなくスマートフォンやタブレットからでも学習できる環境を提供します。


4.コミュニケーション機能

 受講者同士や管理者との円滑な情報共有を可能にします。



LMSの受講率が重要な理由


LMSを導入する目的は、人材育成の質を高めることや学習の効率化にあります。その効果を正しく発揮するためには、受講者が実際にコンテンツを利用し、学びを積み重ねていくことが欠かせません。つまり、受講率はLMS活用の成果を示す最も基本的な指標なのです。


受講率が低い場合、学習内容や周知方法に問題がある可能性があり、改善ポイントを見つけるヒントになります。

受講率を高めることで、企業にとっては教育投資の効果が最大化されるだけでなく、従業員のスキル向上やコンプライアンス対応といったリスク管理にも直結します。


また、受講率は「学習文化がどれだけ組織に浸透しているか」を測るバロメーターでもあります。高い受講率を維持できている企業ほど、従業員の自己成長意欲が高く、組織全体のエンゲージメント向上にもつながります。



LMSの受講率が上がらないのはなぜ?その原因と解決のヒント  


LMS(学習管理システム)を導入したものの、受講率が伸び悩んでいるご担当者様は少なくありません。受講率の低さは、LMSへの投資対効果を低下させるだけでなく、企業の学習文化の醸成を妨げる要因にもなり得ます。この背景には、受講者が「学習しない」のではなく、「学習できない」理由が潜んでいることが多く見受けられます。



システムやコンテンツの課題


受講者が学習に取り組むためには、まずその入り口にハードルがないことが重要です。


・UI/UXの不備

 操作が複雑であったり、目的のコンテンツにアクセスするまでに手間がかかったりする場合、受講意欲は低下します。


・マルチデバイスへの非対応

 PCのみでしか利用できないLMSでは、受講者が通勤中や休憩時間といった隙間時間を活用した学習が困難になります。


・コンテンツの魅力不足

 情報が古い、内容が一方的な講義形式であるなど、受講者が「学びたい」と感じる動機付けが不足していると、学習は継続しにくくなります。



運用体制や組織文化の課題


システムやコンテンツが優れていても、それを活用する運用体制が整っていなければ、LMSの価値は十分に発揮されません。


・学習目的の不明確さ

 なぜこの学習が必要なのか、それが自身の業務やキャリアにどう結びつくのかが明確に示されない場合、「やらされ感」が生まれ、学習意欲は低下します。


・学習成果の評価不足

 LMSでの学習が人事評価や報酬に結びつかない場合、受講者は学習の優先順位を下げがちになります。


・学習を阻害する環境

 日々の業務が多忙で学習時間が確保できなかったり、学習を促すサポート体制が不足していたりすると、受講は後回しにされてしまいます。



ree



受講率を高める7つの実践テクニックを解説!     


eラーニングは受講者のモチベーションに依存しやすく、受講率が低下しやすいという側面も存在します。


そこで本章では、受講率を劇的に改善するための実践的なテクニックを7つご紹介します。

それぞれのテクニックは独立して機能するだけでなく、組み合わせることで相乗効果を生み出し、より高い効果が期待できます。



パーソナライズ学習の実現


パーソナライズ学習とは、画一的なコンテンツではなく、受講者一人ひとりの能力や興味に合わせた学習体験を提供し、学習効果を最大化する手法です。


その実現には、コンテンツの細分化とメタデータの付与が欠かせません。たとえば「初心者向け」「応用編」「マーケティング」といったタグを付けることで、LMSは学習履歴に基づき関連コンテンツを自動的にレコメンドできます。さらに、所属部署や役職、過去の閲覧履歴などのユーザープロフィールを活用し、関連性の高いコンテンツをプッシュ通知やダッシュボードで提示すれば、受講者が自律的に学びを深めるきっかけとなります。


近年はAIの活用により、複雑な設定を手作業で行う必要がなくなり、効率的に個別最適化を実現できるようになりました。

こうしたパーソナライズ学習は、従来の一律的な学習方法では難しかった個別最適化を可能にし、受講率の向上にも大きく貢献します。







魅力的なコンテンツづくり


受講者の興味を引き、実務に直結する魅力的なコンテンツを提供することは、自発的な学習意欲を喚起する上で不可欠です。

そのためには、受講者の視点に立つことが重要です。コンテンツを作る前に、「誰が」「何のために」学ぶのかを明確にし、「このコンテンツで何ができるようになるのか」といった具体的な学習メリットを提示することで、受講者の学習意欲を引き出します。


具体的な実践方法としては、クイズやシミュレーションなどのインタラクティブな要素を取り入れたり、実際の業務シナリオに基づいたケーススタディを作成したりすることが挙げられます。学習内容を現場で即座に活用できる感覚を提供し、受講者の理解を深め、高いモチベーションを維持できます。

また、動画、テキスト、音声、テスト、ロープレなど、多様な形式のコンテンツを用意することもおすすめです。


コンテンツは業界の変化に合わせて内容を常に最新の状態に保ち、従業員からのフィードバックを積極的に収集してコンテンツに反映させていきましょう。これにより、LMSは「生きている」学習の場となり、その価値を高め続けることができます。



定期的なリマインドとフォローアップ


学習の継続をサポートし、中断を防ぐためには、定期的なリマインドとフォローアップの仕組みを整えることが重要です。

これは、受講者が設定した学習目標に向けた進捗を定期的に振り返る機会を設けたり、リマインダーや通知機能を利用して学習に取り組むタイミングを促したりすることを含みます。


例えば、個人の進捗に応じたリマインドを送信することで、学習の「やらない理由」を減らすことができます。

学習の節目ごとに上司との面談を設定し、フィードバックを行うことで、個人の学習に対するモチベーションを維持し、効果的な学習を促すことが可能です。


また、未受講者に対しては、個別にフォローアップを行う専門チームを設置することも有効でしょう。

さらに、学習の進捗状況をメールで自動通知したり、部署ごとの受講状況レポートを管理職に送付したりすることで、個人だけでなく組織全体で学ぶことが推奨される風潮が形成されます。

組織全体で学習を推進する文化を醸成することは、個人の学習モチベーションを高める上で非常に重要です。


これらの継続的な働きかけが、個人の学習習慣を定着させ、eラーニングの受講率向上に繋がる例となります。



学習環境の最適化


いつでもどこでも学習できる環境を整備することは、時間や場所の制約を最小限に抑え、eラーニングの効果を最大化するために不可欠です。

これには、モバイルデバイスからのアクセスの容易さや、柔軟に学習スケジュールを設定できるシステムの導入などが含まれます。

このような環境が整うことで、受講者は通勤時間や休憩時間といった隙間時間を効果的に活用し、継続的な学習が可能になります。


具体的な実践方法としては、モバイルフレンドリーなeラーニングプラットフォームを導入し、インターネット環境さえあればどこでも学習できるようにすることが挙げられます。

また、シングルサインオンを導入してアクセスの手間を軽減することも、学習環境の最適化に繋がります。



インセンティブプログラムの導入


学習意欲を高め、継続的な受講を促すためには、インセンティブを設けることも効果的です。


主な手法としては、ゲーミフィケーションの活用があります。コース修了やクイズ正解に応じてポイントやデジタルバッジを付与したり、学習進捗をランキング形式で表示したりすることで、受講者はゲーム感覚で学習を楽しむことができます。獲得したポイントを景品と交換できる仕組みにすれば、モチベーションはさらに高まるでしょう。

部署やチーム単位でのコンペティションを実施して、学習成果を競い合わせることで、団結力を高めながら学習を促進することも可能です。


さらに、学習成果を実際の評価や報酬に結びつけることも非常に重要です。特定の資格取得やスキルの習得を人事評価の項目に含めたり、難易度の高いコースを修了した際に報奨金や手当を支給したりすることで、LMSでの学習がキャリアアップや金銭的メリットに直結することを明確に示すことも効果的です。

月間MVP学習者を表彰し、社内で公表することも他の社員への良い刺激となり、学習文化の醸成に貢献します。


これにより、受講者は学習への投資が自分にとって有益であると認識し、積極的にLMSを利用するようになります。



学習の進捗を可視化する仕組み作り


学習の進捗を可視化することは、受講者のモチベーション維持と自己管理を促進します。


進捗状況を示すダッシュボードやグラフ、達成バッジなどを活用し、学習者が自身の成長を一目で確認できるようにすることで、目標達成に向けた意欲が高まり、個人で学習計画を立てやすくなります。さらに、進捗情報を共有することで、学習者間の競争心を適度に刺激し、学習コミュニティの活性化に繋がります。個人ごとの学習ダッシュボードを作成し、部署やチームの進捗を比較できるリーダーボードを設置することで、全体の学習状況を把握しやすくなります。


学習マイルストーンを設定し、達成度を視覚的に表示したり、月1回、個人の学習進捗レポートを自動送信したりすることも有効です。



定期的な受講率の測定と分析


受講率を継続的に改善するには、現状を正確に把握し、分析することが不可欠です。

受講率のデータを定期的に収集し、時間帯、曜日、コンテンツの種類など、さまざまな要因との関連性を分析します。これにより、特定のコンテンツの受講状況や、受講が伸び悩む個人や部署の課題を特定できます。さらに、受講率が低下している場合には要因を特定し、それに応じた改善策を講じる基盤を築きます。

例えば、週次・月次・四半期ごとの受講率レポートを自動生成し、部署別、職階別、コンテンツ別など多角的な視点で分析することで、最新の状況を把握できます。トレンド分析を行い、長期的な変化をグラフで可視化することも有効です。



多機能型LMS「SmartSkill Campus」で実現する受講率向上施策  


多機能型LMS「SmartSkill Campus」は、これらの受講率向上施策を実現するための機能が豊富に備わっています。

その一例をご紹介します。


・直感的なUIとAIレコメンド機能

 受講者一人ひとりの学習履歴や興味・関心に基づき、最適なコンテンツをAIが自動で提案します。これにより、パーソナライズ学習を容易に実現し、学習の効率と満足度を高めます。


・多様なコンテンツ形式と作成支援

 動画、テキスト、クイズなど多様な形式に対応し、魅力的なコンテンツを簡単に作成・配信できます。受講者は飽きることなく学習を続けられます。


・高度な分析と自動通知機能

 受講者の進捗状況をリアルタイムで可視化し、学習の遅れがある受講者には自動でリマインド通知を送ることができます。これにより、学習の継続を強力にサポートします。


・柔軟なインセンティブ設定

 学習完了ごとにバッジを付与したり、部署ごとのランキングを表示したりするなど、ゲーミフィケーションの要素を自由に設定できます。



ree



【事例】住友生命保険相互会社 営業教育部様


営業職員35,000名が学ぶLMSのリプレイス、

視聴徹底により初月のログイン率約95%を達成


ree

多機能型LMS「SmartSkill Campus」を導入した企業では、実際に受講率が向上した事例が報告されています。

住友生命保険相互会社様は、営業職員35,000名を抱えるLMSのリプレイスにおいて、初月のログイン率約95%を達成しました。これは、モバイル環境での視聴のしやすさや、学習へのハードルを下げる運用が功を奏した結果と言えるでしょう。

これらの機能を活用することで、SmartSkill Campusは、貴社の人材育成を次のステージへ引き上げるお手伝いをいたします。





まとめ


LMSの成功は、単にシステムを導入するだけでなく、その後の運用をいかに戦略的に行うかにかかっています。本記事では、受講者が「やらされる学習」から「自ら選び、楽しむ学習」へと意識を変えるための具体的なロードマップとして、7つの実践テクニックをご紹介しました。


まず、パーソナライズ学習は、一人ひとりのニーズに応えることで学習意欲の根幹を築きます。誰もが同じ内容を学ぶのではなく、自分のスキルレベルや関心に合わせて最適なコンテンツにアクセスできる環境は、学習の無駄をなくし、効率と満足度を同時に高めます。次に、魅力的なコンテンツは学習を「面白い」と感じさせるための心臓部です。実践的なケーススタディやインタラクティブな要素を取り入れることで、受講者は学習内容が現場で活かせることを実感し、モチベーションを維持できます。さらに、定期的なリマインドやフォローアップは、学習の継続を物理的・精神的にサポートし、挫折を防ぐ重要な役割を果たします。

高い受講率は、投資対効果の最大化を意味し、LMSが組織の成長に貢献している証となります。そして何より、社員の「学びたい」という意欲を組織が尊重し、積極的に支援する姿勢は、強固な学習文化を育み、企業の競争力を長期的に高めることにつながります。


これらの施策を単独で実施するだけでなく、互いに組み合わせることで、LMSは単なる学習ツールから、組織全体のイノベーションを促す強力なエンジンへと進化するでしょう。




ree



ree

 
 
bottom of page