top of page

営業時間 9:30~18:30(月曜日~金曜日)

tel

次世代リーダーとは?育成方法、求められるスキル・資質・役割を解説

  • 3月18日
  • 読了時間: 19分


次世代リーダーとは、将来の経営幹部候補として、企業の持続的な成長を牽引する人材を指します。

VUCA時代と呼ばれる現代において、従来の価値観や成功体験にとらわれることなく、変革を主導できる資質が求められます。

この記事では、次世代リーダーの定義や役割、育成が急務とされる背景、具体的な育成ステップについて体系的に解説します。


実際に企業がどのように人材育成を進めているのかは、「事例紹介(株式会社肥後銀行、ワタミ株式会社、株式会社大分銀行他)」で詳しくご紹介しています。


多機能型LMS「SmartSkill Campus」は、人材戦略の高度化や人的資本経営の実現を支援しています。

サービスの詳細や機能については、公式ページをご覧ください。






目次



次世代リーダーとは?未来の経営を担う人材の定義   


次世代リーダーとは、単なる現行の管理職の後継者ではなく、将来の事業環境の変化を予測し、新たな価値を創造して企業を成長へと導く経営人材候補のことです。

現在の役職や業務範囲にとらわれず、常に全社的な視点から物事を考え、組織に変革をもたらすことが期待されます。

そのため、既存事業の運営能力に加えて、新規事業の創出や組織文化の改革といった、未来志向の役割を担う次世代リーダー像の確立が不可欠です。



なぜ今、次世代リーダーの育成が急務なのか?3つの社会背景


現代において、次世代リーダーの育成が急務とされる背景には、大きく3つの社会変化があります。

第一に、市場や技術が目まぐるしく変化する「VUCA時代」の到来です。

予測困難な状況で的確な意思決定を下し、組織を導く能力が不可欠です。

第二に、少子高齢化に伴う労働人口の減少が挙げられます。

これにより、将来の経営を担う人材の母数が減少し、計画的な育成の重要性が増しています。

第三に、グローバル化やダイバーシティの進展により、多様な価値観を持つメンバーをまとめ、組織全体の力を引き出す新たなリーダーシップが求められているためです。

これらの背景から、多くの企業で戦略的な人材育成が経営課題となっています。



次世代リーダーに共通する3つの役割         


次世代リーダーには、変化の激しい時代において企業を導くため、共通して求められる3つの重要な役割があります。

それは、組織の進むべき方向を示す「ビジョンの構築」、そのビジョン実現に向けて変革を厭わず実行する「変革の推進」、そして、後に続く人材を育て組織全体の能力を向上させる「後進の育成」です。

これらは、単に業務を管理するだけでなく、未来を創造し、組織を持続的に成長させるために不可欠な役割と言えます。



会社の未来を示すビジョンを構築する役割


次世代リーダーが担う最初の重要な役割は、組織が進むべき未来の姿、すなわちビジョンを明確に描き、それを組織内外に示すことです。

現状の延長線上で考えるのではなく、社会や市場の変化を見据え、自社がどのような価値を提供していくべきかを定義します。

このビジョンは、従業員の行動指針となり、日々の業務に意味と方向性を与える羅針盤の役割を果たします。


共感を呼び、組織の一体感を醸成する魅力的なビジョンを構築する力が求められます。



変革を推進し組織を牽引する役割


策定したビジョンを絵に描いた餅で終わらせず、具現化するために組織に変革をもたらすことも、次世代リーダーの重要な役割です。

既存の制度や事業構造、業務プロセスなど、ビジョン実現の障壁となるものがあれば、それを大胆に見直す必要があります。

時には抵抗勢力が現れることもありますが、変革の必要性を粘り強く説き、周囲を巻き込みながら実行に移します。


リーダー自らが先頭に立ち、変化への挑戦を恐れない姿勢を示すことで、組織全体を牽引していく力が不可欠です。



後進を育成し組織力を底上げする役割


次世代リーダーは、自身が優れたプレイヤーであるだけでなく、後に続く人材を育てる役割も担います。

自分の後継者を育成することはもちろん、チームメンバー一人ひとりの強みやキャリアプランに関心を持ち、成長機会を提供することで組織全体の能力向上に貢献します。

権限委譲を適切に行い、メンバーに挑戦の機会を与えることも重要です。


個人の力には限界があることを理解し、チームとして成果を最大化させるための人材育成視点が、持続的な組織成長の鍵となります。




次世代リーダーに求められる5つのスキルと資質    


次世代リーダーには、複雑な経営課題に対応し、組織を未来へ導くための特有のスキルや資質が求められます。

単なる業務知識や管理能力だけでなく、全社的な視点を持つことや、変化の激しい環境下で的確な意思決定を下す力が不可欠です。


また、多様なバックグラウンドを持つメンバーを一つの目標に向かわせるリーダーシップや、困難な状況でも計画を完遂する実行力、そして常に自らを高めようとする姿勢も、優れたリーダーに共通する資質です。



経営視点に基づき事業を創造する力


次世代リーダーには、自部門の利益だけでなく、会社全体の状況を俯瞰し、経営者の視点で物事を判断する能力が求められます。

財務諸表を理解し、市場の動向や競合の戦略を分析した上で、自社のリソースをどのように配分すれば企業価値が最大化されるかを考えなくてはなりません。

この経営視点に基づき、既存事業の改善にとどまらず、新たな収益の柱となる事業を創造していく構想力と実行力が、将来の経営を担う上で不可欠なスキルです。



変化を恐れず大胆な意思決定ができる決断力


情報が不完全で先行きが不透明な状況においても、臆することなく重要な意思決定を下す決断力は、次世代リーダーに必須の資質です。

すべてのリスクを分析し、完璧な答えを待っていては、ビジネスチャンスを逃してしまいます。


限られた情報の中から本質を見抜き、時には直感も働かせながら、組織が進むべき方向を迅速に決定する勇気が求められます。

決定したことに対しては責任を持ち、たとえ失敗したとしても、そこから学び次に活かす姿勢が重要です。



多様なメンバーをまとめ上げるリーダーシップ


現代の組織は、年齢、性別、国籍、価値観などが異なる多様なメンバーで構成されています。

次世代リーダーには、こうした多様性を強みに変え、組織としての一体感を醸成するリーダーシップが求められます。

一方的に指示を出すのではなく、メンバー一人ひとりの意見に耳を傾け、対話を通じて相互理解を深める姿勢が重要です。


それぞれの能力や個性を最大限に引き出し、共通の目標に向かってチームをまとめ上げることで、イノベーションの創出や生産性の向上を実現します。



周囲を巻き込み目標を達成する実行力


どれだけ優れたビジョンや計画を立てても、それを実行できなければ意味がありません。

次世代リーダーには、目標達成に向けて関係者を巻き込み、最後までやり遂げる強力な実行力が求められます。

目標達成までのプロセスを具体的に描き、必要なリソースを確保し、発生する課題を一つひとつ解決していく粘り強さが必要です。


社内の関連部署や社外のパートナーなど、さまざまなステークホルダーと協力関係を築き、組織全体の力を結集して成果を出す能力が不可欠です。



常に学び続け自己変革する姿勢


過去の成功体験が通用しなくなる現代において、次世代リーダーには、現状に満足せず、常に新しい知識やスキルを吸収し続ける学習意欲が不可欠です。

自身の専門分野だけでなく、テクノロジー、経済、社会情勢など幅広い分野に関心を持ち、自らの知見をアップデートしなくてはなりません。


また、他者からのフィードバックを素直に受け入れ、自身の弱みや課題を改善しようとする謙虚さも重要です。

このような自己変革を続ける姿勢こそが、リーダー自身の成長と組織の持続的発展を支えます。



次世代リーダー育成が失敗する3つの原因       


多くの企業が次世代リーダーの育成に乗り出しているものの、期待した成果を得られていないケースも少なくありません。

その背景には、いくつかの共通した失敗原因が存在します。

育成の目的が曖昧であったり、計画が場当たり的であったりすると、効果的な育成は望めません。


また、次世代リーダーを育てるという重要なミッションを候補者本人や人事部門に任せきりにし、経営層が深く関与しないことも、失敗につながる大きな要因です。



育成の目的や人物像が曖昧になっている


次世代リーダー育成が失敗する最大の原因の一つは、育成の目的やゴールとなる人物像が明確に定義されていないことです。

自社の経営戦略や事業計画と連動させて、「数年後にどのような事業領域で、どのような能力を持ったリーダーが、何人必要なのか」が曖昧なままでは、育成施策の方向性が定まりません。


結果として、一般的なリーダーシップ研修を実施するだけで満足してしまい、自社の未来に本当に必要な能力が身につかないという事態に陥りがちです。



育成計画が場当たり的で継続性がない


育成計画に一貫性がなく、場当たり的な施策に終始することも失敗の要因です。

例えば、単発の研修を実施するだけで、その後のフォローアップや実践の機会が提供されないケースがこれにあたります。

リーダーとしての資質やスキルは、短期間で習得できるものではありません。


数年単位の長期的な視点に立ち、候補者の成長段階に合わせて、OJT、Off-JT、ストレッチアサインメントなどを体系的に組み合わせた継続的な育成計画を策定し、実行することが不可欠です。



候補者任せで経営層の関与が薄い


次世代リーダーの育成を人事部門や候補者本人に丸投げし、経営層のコミットメントが不足している場合、育成は形骸化しやすくなります。

経営層が育成の重要性を社内に発信し、候補者との対話やメンタリングに時間を割くなど、積極的に関与する姿勢を示すことが重要です。

経営トップの本気度が伝わることで、候補者のモチベーションが高まるだけでなく、現場の上司や周囲の協力も得やすくなります。


全社的な取り組みとして育成を進める体制づくりが、成功の鍵を握ります。





効果的な次世代リーダー育成を実現する7ステップ   


効果的な次世代リーダー育成とは、単に研修を行うことではありません。

経営戦略に基づいた明確な目標設定から始まり、候補者の選抜、計画策定、実行、そして実践経験の付与まで、体系的かつ継続的なプロセスが求められます。

ここでは、育成を成功に導くための具体的な7つのステップを解説します。

このステップに沿って育成を進めることで、企業の未来を確実に担える人材を着実に育てることが可能になります。





Step1:経営戦略と連動した育成目標を設定する


最初のステップは、自社の中長期的な経営戦略やビジョンと育成を結びつけることです。

3〜5年後に会社がどの事業領域で成長を目指すのか、そのためにはどのようなポジションに、どのようなスキルや経験を持ったリーダーが必要になるのかを明確にします。


例えば、「海外事業を拡大するために、グローバルなビジネス経験と異文化理解力を持つ事業部長候補を3年後までに2名育成する」といった具体的な目標を設定することが、育成全体の出発点となります。



Step2:求めるリーダー像の要件を具体的に定義する


次に、設定した育成目標に基づき、自社が求めるリーダー像の要件を具体的に定義します。

これは「コンピテンシー・モデル」の作成とも呼ばれ、必要なスキル、知識、資質、行動特性などを言語化する作業です。


例えば、「変革推進力」「グローバル視点」「組織開発力」といった項目を設け、それぞれについて具体的な行動レベルまで落とし込みます。

この要件定義が、後の候補者選抜や育成プログラム設計の客観的な基準となります。



Step3:客観的な基準でリーダー候補者を選抜する


定義したリーダー像の要件に基づき、公平かつ客観的な基準で次世代リーダー候補を選抜します。

上司による推薦だけに頼ると、評価者の主観や部門内の力関係に左右される恐れがあります。

そこで、アセスメントツールによる能力測定、第三者による面接、過去の実績評価、他薦や公募制など、複数の手法を組み合わせて多角的に候補者のポテンシャルを見極めることが重要です。


選抜の精度を高めるためには、評価情報やスキル情報を分散させず、一元的に管理する仕組みが不可欠です。


弊社のタレントマネジメントシステム(SmartSkill HCE)には、AIが社員のスキルやコンピテンシーなどを多角的に分析し、条件に合致する候補者を選抜する「AIアシスタント/人財検索機能」を実装しています。

無数のデータをすべて突き合わせ、そこからリーダー候補者を人間が自力で選抜するのは至難の業です。印象評価に頼るのではなく、データに基づいた選抜を実現することで、プロセスそのものの透明性と社内の納得感が飛躍的に高まります。また、部門の垣根を越えた全社横断的な検索が可能なため、これまで見過ごされてきた「潜在的なリーダー候補」を確実に掘り起こします。













Step4:候補者に合わせた育成計画を策定する


選抜した候補者全員に画一的なプログラムを提供するのではなく、一人ひとりの強みや課題に合わせて個別の育成計画を策定します。

まずはアセスメント結果や上司・本人との面談を通じて、各候補者の現状のスキルレベルやキャリア志向を正確に把握します。

その上で、強化すべき能力や経験すべき業務を明確にし、習得に向けた具体的なアクションプランを、期間や目標を設定して作成します。

この個別最適化が、育成効果を最大化する鍵となります。


この個別最適化を実現するうえで重要になるのが、候補者のキャリア情報やコンピテンシーを体系的に把握できる仕組みです。


弊社のタレントマネジメントシステム(SmartSkill HCE)では、これまでの配属履歴や職務経験を確認できる他、「現在のキャリア」と「目指すキャリア」を設定することで必要なスキルや資格が確認できる「キャリア管理」機能、役割ごとに定義した行動特性や発揮度合いを管理できる「コンピテンシー管理」機能、そして現在のスキルや資格情報を見える化できる「スキル管理」「資格管理」機能を備えています。













これらの機能を活用すると、対象者のこれまでのキャリアの歩みや強み・弱みをデータに基づいて確認したうえで、育成プログラムを設計することが可能になります。例えば、事業経験は豊富だが戦略視点が弱い人材には経営視点を養う研修やプロジェクトアサインを組み合わせるなど、根拠ある育成計画を立案できます。

さらに、コンピテンシーの発揮状況を定期的に記録・更新することで、育成施策の効果検証も容易になります。感覚的な「成長しているはず」という判断ではなく、データに基づいて育成の進捗を確認できるため、次の打ち手も明確になります。


このように、キャリア・コンピテンシー・スキル・資格などの情報を一元管理できる環境を整えることで、戦略と連動した精度の高い個別育成を継続的に実行することが可能になります。



Step5:OJTとOff-JTを組み合わせた育成プログラムを実施する


育成計画に基づき、具体的な育成プログラムを実行します。

効果的な育成には、職場での実務を通じた育成(OJT)と、職場を離れて行う研修(Off-JT)の組み合わせが不可欠です。

OJTでは、意図的に難易度の高い業務や新しい役割(ストレッチアサインメント)を与えます。


一方、Off-JTでは、経営知識やリーダーシップ理論を学ぶ研修、他流試合の場となる外部セミナーへの参加などを通じて、OJTでの経験を体系的に整理し、新たな視点を獲得させます。


弊社のLMS(SmartSkill Campus)は、タレントマネジメントシステムと連動することで、対象者の保有スキルや強化すべきコンピテンシーに応じて、必要な学習コンテンツを自動でレコメンドすることが可能です。これにより、「何を学ぶべきか」が明確になり、受講者自身が成長テーマを理解したうえで学習に取り組めるため、学習意欲の向上につながります。





また、学習推奨や進捗管理を自動化できるため、運用担当者が個別に案内・管理を行う手間も大幅に軽減されます。


このように、人材に関するデータと学習基盤を連動させることで、戦略的かつ効率的な次世代リーダー育成を実現できます。





■次世代リーダー育成のためのeラーニングコンテンツ


次世代リーダーとしての飛躍を支えるのは、普遍的なマネジメントスキルと、時代に即した新たな思考の掛け合わせです。リーダーとしてのマインドセットを整える基礎講座から、イノベーション創出のための応用講座まで、育成の起点となるコンテンツをご紹介します。


創造性とイノベーション

VUCA時代に求められる変革思考と価値創造力を学び、変化を機会へと転換できる次世代リーダーの育成を支援するeラーニングです。イノベーション創出に必要な知識を体系的に習得できます。


詳しくは「こちら」。


リーダーシップとチームマネジメント

マンガ動画とケーススタディを通じて、リーダーシップとチームマネジメントの基本を実践的に習得。次世代リーダーに求められる判断力と行動の「型」を身につけられる講座です。


詳しくは「こちら」。



経験学習

経験学習サイクルを体系的に学び、経験を成長と成果へ転換する力を養成。自己成長を促し続ける姿勢を身につけ、次世代リーダーとしての成長基盤を強化する講座です。


詳しくは「こちら」。



Step6:定期的なフィードバックで成長を可視化する


育成プログラムをただ実行するだけでなく、定期的に進捗を確認し、フィードバックを行う機会を設けることが重要です。

上司やメンター、人事担当者が候補者と1on1ミーティングなどを実施し、育成計画の達成度や日々の業務での実践状況について対話します。

良かった点は具体的に褒め、課題については改善策を共に考えることで、候補者は自身の成長を客観的に認識できます。

このプロセスが、モチベーションの維持と次なる行動への改善につながります。


このフィードバックを継続的な成長につなげるためには、1on1で設定した目標やアクション、その進捗・評価を一元管理できる仕組みが重要です。


弊社のタレントマネジメントシステム(SmartSkill HCE)では、「目標管理・評価管理」機能と「1on1管理」機能により、1on1で合意した目標内容から進捗状況、フィードバック、評価結果までを統合的に管理できます。これにより、面談が単発で終わることなく、日々の業務と連動した育成を実現できます。





研修などの施策に加え、実務での挑戦や成果を継続的に可視化することで、候補者本人の成長実感を高めるとともに、組織としてもデータに基づいた戦略的な育成・登用判断が可能になります。


詳しくはこちら:






Step7:挑戦的な役割を与え実践経験を積ませる


リーダーシップは座学だけで身につくものではなく、実践経験を通じて磨かれます。

育成の最終段階では、候補者にこれまでよりも責任範囲が広く、裁量権の大きい挑戦的な役割やポジションを意図的に与えます。

例えば、新規事業の立ち上げリーダーや、業績不振部門の立て直し責任者などが挙げられます。


こうしたストレッチアサインメントは、リーダーとしての当事者意識を醸成し、プレッシャーの中で意思決定する力を養う絶好の機会となります。





次世代リーダー育成を成功に導く3つのポイント    


計画的に育成ステップを進めても、その効果を最大化するためにはいくつかの重要なポイントがあります。

特に、経営層の強いコミットメントは、育成プログラム全体の成否を左右します。

また、画一的な教育ではなく、候補者一人ひとりに合わせたアプローチを取り入れることや、社内にとどまらない広い視野を持たせる機会の提供も、将来の経営を担う次世代のリーダーを育てる上で不可欠な要素です。



経営トップが育成への本気度を明確に示す


次世代リーダー育成は、人事部門だけが担当する施策ではなく、経営そのものです。

社長や役員が自ら育成プログラムに登壇して経営哲学を語ったり、候補者と直接対話する場を設けたりするなど、経営トップが育成に対する本気度を社内外に示すことが極めて重要です。


この強いメッセージは、候補者のモチベーションを高めるだけでなく、現場の上司や周囲の協力を促し、全社を挙げて育成に取り組む文化を醸成します。



候補者一人ひとりの強みや課題に合わせた個別育成を行う


次世代リーダー候補と一括りにしても、それぞれの強みや課題、キャリア志向は異なります。

集合研修のような画一的なアプローチだけでは、育成効果は限定的です。

アセスメント結果や面談に基づき、個別の育成計画を立て、一人ひとりに最適なサポートを提供することが求められます。


例えば、特定のスキルを強化するための外部研修への派遣や、専門知識を持つ役員をメンターにつけるなど、個別最適化された育成が成長を加速させます。


こうした個別最適化をさらに高めるためには、学習機会の提供も一人ひとりに最適化することが重要です。


社外研修や異業種交流で視野を広げる機会を作る


社内の業務経験だけでは、視野が狭まり、既存の価値観にとらわれがちです。

意図的に社外の環境に触れる機会を作ることで、候補者の視野を広げ、新たな視点や発想力を養うことができます。

異業種交流会への参加や、外部のビジネススクールへの派遣、NPOでの活動支援などが有効です。


多様なバックグラウンドを持つ人々と交流し、自社を客観的に見つめ直す経験は、将来の変革を担うリーダーにとって貴重な財産となります。




まとめ


次世代リーダーの育成は、企業の未来を左右する重要な経営課題です。

本記事で解説したように、成功のためには、経営戦略と連動した明確なリーダー像を定義し、選抜から育成、実践までの一貫した計画を継続的に実行することが求められます。


特に経営層の強いコミットメントと、候補者一人ひとりに合わせた個別のアプローチが不可欠です。

計画的な育成を通じて、変化の時代を勝ち抜く力強い次世代リーダーを育て上げることが、企業の持続的成長を実現します。




次世代リーダーに関するよくある質問


次世代リーダーの育成を検討するにあたり、多くの企業が共通の疑問を抱えています。

ここでは、管理職との違いや候補者の選抜対象、育成にかかる期間など、特によく寄せられる質問について解説します。



Q. 次世代リーダーと管理職(マネージャー)では何が違うのですか?


管理職(マネージャー)は、現在の組織やチームの成果を最大化するために、業務管理や人材マネジメントを担う役職です。一方、次世代リーダーは将来の経営や組織変革を担う人材候補を指します。育成においても、管理能力だけでなく、経営視点や変革を推進する力の育成が重視されます。



Q. リーダー候補者はどの階層から選抜すれば良いですか?


企業の育成方針によりますが、一般的には30代から40代前半の課長クラスや係長クラスの中堅社員が主な対象です。

経営経験を積む時間を考慮し、ポテンシャルを重視して20代後半の若手を早期に抜擢する企業も増えています。

重要なのは年齢や役職よりも資質や意欲です。



Q. 育成プログラムを開始してから効果が出るまで、どのくらいの期間を見れば良いですか?


リーダーとしての能力は一朝一夕には身につかないため、効果を実感するには少なくとも3年から5年の中長期的な視点が必要です。

単発の研修ではなく、挑戦的な業務経験や定期的なフィードバックを含む、継続的かつ計画的な育成プログラムの実行が不可欠です。









 
 
bottom of page