
Case Study - Oita Bank Ltd.
デンカ株式会社
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デンカ株式会社
Case Study - Oita Bank Ltd.
各部署のLMSを一元化しデータ基盤を確立、現場の自律的な学びを支える教育環境の構築

1915年の創業以来、独自の技術力を基盤に発展を続けてきたデンカ株式会社。
「化学の力で世界をよりよくするスペシャリストになる。」というパーパスのもと、多角的な事業を展開し続けています。
同社は経営計画「Mission 2030」において、「人財価値創造」を重要戦略の一つに位置付け、社員一人ひとりが主体的にキャリアと学びを設計し続ける「自ら学ぶ文化」の定着を目指しています。
今回は、教育インフラの刷新を通じた、「教育体系の確立」と「データに基づく人財育成」の推進について、人財戦略部人財育成推進課長 兼 人財戦略部課長の吉成様、人財戦略部人財 育成推進課 兼 人財戦略部の白石様、徳永様にお話を伺いました。
※部署名や役職は2026年6月取材当時のものです。
Mission 2030が目指す「なれる最高の自分」へ挑み続ける自律型人財の育成
貴社は【Mission 2030】において「人財価値創造」を掲げ、全社一貫の教育体系構築を進めていらっしゃいます。この大きなビジョンのもと、具体的にどのような学びの姿を目指されているのか、大切にされている想いをお聞かせください。

当社が目指す学びは、社員一人ひとりが「なれる最高の自分」を目指し、主体的に挑戦し続けられる環境を整備することです。全社員を対象とした階層別研修やベースメント研修といった必修プログラムを基盤とし、選択プログラム、自己啓発支援、OJTを組み合わせることで、個々の課題に応じて体系的に学べる仕組みを構築しています。
また、一人ひとりの挑戦が周囲へ波及し、組織全体の価値向上へつながる好循環を生み出すことを重視しています。
自ら学ぶ文化の醸成は、人財価値創造を構成する重要な取り組みの一つとして位置付けられており、人財戦略部ではこれを現場で実効性のある仕組みに落とし込むことを最重要課題として取り組んできました。今回の教育インフラ再構築は、その具体化に向けた中核的な施策です。
全社一貫の教育基盤構築に向けた課題
他社のLMSを導入していた中で、「SmartSkill Campus」への刷新を決断された背景には、どのような課題があったのでしょうか。

従来、社内には複数のLMSが存在し、各部門が個別に導入・運用していました。その結果、教育データが分散し、管理の非効率化や属人化が生じていました。
人的資本経営やタレントマネジメントの観点からも、教育データの一元管理は不可欠であるという認識が高まり、LMSの統合を検討しました。
また、既存システムでは機能拡張や他システム連携において個別開発が前提となる場合が多く、将来的な柔軟性や拡張性にも課題がありました。
こうした背景から、全社最適の観点で持続的に活用可能な基盤への見直しを進めました。
決め手は、グランドデザインとの適合性
数あるLMSの中から、なぜ「SmartSkill Campus」をご選定いただいたのでしょうか?他社システムと比較検討される中で、決め手となったポイントをお聞かせください。
新たなシステム選定にあたっては、単なる研修管理ツールではなく、全社一貫の教育体系の構築を支える基盤として機能するかを重視しました。主な評価ポイントは以下の通りです。
・他システムとの高い親和性および連携性
・人事データとの連携による学習の個別最適化
・データ活用を前提とした設計
・運用効率と拡張性の両立
これらの要件を満たし、当社の人財育成の方向性と整合すると判断したことが、最終的な選定の決め手となりました。
「教育改革」と「インフラ刷新」の同時推進
LMSのリプレイスにあたり、データの移行や運用ルールの再構築など、多角的な検討が必要だったかと存じます。特に注力されたポイントや、どのように最適化されたのか、ぜひお聞かせください。

LMS刷新にあたり、特に注力したのは以下の三点です。
1.データ基盤の再設計
教育履歴を単なる記録ではなく、人財データとして活用可能な形に再設計しました。人事データとの連携を前提とし、一元管理と分析を可能にしています。
2.実運用に即したルール設計
現場ヒアリングとギャップ分析を重ね、実態に即した運用ルールを整備しました。教育実施者・受講者双方が迷うことなく活用できるよう、マニュアルの整備にも重点を置いています。
3.教育体系との一体設計
教育体系の再整理とLMS刷新を同時に推進しました。「教育プログラムの集約」と「管理の共通化」を軸に、全社一貫の運用基盤を構築しています。
現場を意識したUI設計
全社一貫の教育環境を目指す中で、具体的な活用方法とUI設計の狙いをお聞かせください。
教育に関する管理はLMSに集約し、必修プログラムおよび選択プログラムを体系的に提供しています。
一方で、製造業である当社では、日常的にPCを使用しない社員も多く存在します。そのため、操作性のハードルを下げることを重視し、ボタン数や配色を抑えたシンプルなUI設計を採用しました。
その結果、受講者が迷うことなく学習にアクセスできる導線の実現につながっています。
データに基づく人財育成の推進と人財マネジメントの実現へ向けて
リプレイスを経て、LMSを一本化したことにより、受講者・管理者それぞれにどのような効果が表れていますか?
受講者視点では、複数システムの併存による混乱が解消され、学習へのアクセス性が向上しました。
また管理者視点では、データ集計業務の負荷軽減、統一データによる分析精度の向上、業務の属人化の解消などです。
これにより、従来の感覚的な判断から脱却し、定量データに基づく意思決定が可能となりました。
他システムとのAPI連携も実施されています。これらの外部システムと繋ぐことで、学びの利便性や、人財データの活用においてどのような変化が生まれましたか?
従来は複数の学習プラットフォームが併存しており、「どの教育をどこから受講できるのか」が分かりにくく、ユーザーにとって負担となっていました。他システムとの連携を行ったことで、SmartSkill Campusを起点に一元的に学習できる環境が整い、利便性は大きく向上しました。
また、受講履歴がタレントマネジメントシステムへ自動連携されるようになったことで、学習データを他の人事情報とあわせて一元的に把握できるようになりました。
これにより、個人ごとの教育履歴が可視化・蓄積され、今後の育成施策の検討や学習コンテンツのレコメンドなど、より高度な人財活用につなげていく基盤が整備されました。
レビックグローバルの評価と今後の展望

当社のシステムやサポート体制に対する率直な評価をお聞かせください。
運用開始当初は、不明点も多くありましたが、カスタマーサクセスチームへ問い合わせることで、常に迅速かつ的確な回答を得ることができ、運用面で大きな支えとなりました。
また、導入後にサポートの質が低下するケースも見受けられる中、レビックグローバルは体制を維持するだけでなく、運用の本格化に伴い 、むしろサポートの手厚さが増していると感じています。
システム稼働後に発生する細かな不具合や、実務レベルの具体的な相談に対しても、常に親身かつ丁寧に対応いただける点は、大きな安心感につながっています。
また、さらに、多くの機能が標準で搭載されており、追加費用なく活用できる点も、他のLMSと比較した際の優位性であると評価しています。
【Mission 2030】に向けて、SmartSkill Campusをどのように進化させていきたいですか?
今後は、受講者視点に立ったUIのさらなる改善と学習体験の高度化を推進していきます。具体的には、コンテン ツカテゴリの最適化や、必修プログラムに連動したレコメンド機能の実装、学習進捗および履歴の可視化強化に取り組む予定です。
これらの施策を通じて、社員一人ひとりが自ら学習計画を立て、主体的に実行できる環境の構築を目指します。
最終的には、各種学習施策を負担としてではなく、自律的な成長を支える手段として前向きに活用する文化の定着を図っていきます。


