ホーム コラム こんな上司が欲しかった -グローバル編- 第3回 中国人には夢を語れ   - ナビゲーションメニュー


コラム

こんな上司が欲しかった -グローバル編-

第3回 中国人には夢を語れ

株式会社ダイバーシティ・マネジメント研究所 代表 河谷隆司

"夢を語ると、個人主義の中国人が落ち着いてくるんです"



(中国・IT・システムインテグレーション課長・男性)

企業とのコラボで筆者が行っている世界ビデオインタビュー。このコラムでは、「多文化チームのマネジメント」について世界4極の現地人リーダーに登場してもらい、世界で慕われる上司像、すなわち、"グローバル・グッドボス"のマインドと行動に迫ります。
さて今回は上海の中国人を聞きましょう。
個人志向の強い中国人をまとめる方法は「相談」。 相談の中から彼らの期待を知っておくことです。 夢、ミッション、キャリアパス(短期1年と中期3年)を与える。これがないと個人主義の部分が出てくる。これがあると彼らも落ちついてきます。

例えば、退職希望の社員に、
「我々が中国全土で一番有名なSI(System Integration)部隊になった場合を考えてください。そうなると会社も大きくなる。その場合のあなたの位置づけを考えて欲しい。その時、あなたはどんな仕事をしているでしょうか?」
と言って慰留したのです。

みんな、今ワンチームで頑張れば、 何年かたったらマネージャーになっているかもしれないと感じる。そう説得したら、個人主義の中国人も落ち着いた。そういうふうにコントロールしています。

部下の立場、期待を聞いて自分の上司と相談、交渉、戦うことのできる上司が中国では慕われます。 人間として部下の尊敬が得られなければ、部下の信頼は得られません。
・・・読者はいまだに勘違いしていませんか? 中国人は成長欲求が強いので、動機付けは「金とポジション」だと。

各種調査でも明らかになっていますが、 一定の処遇を得ていて自己成長を真剣に考えている中国人に関しては、 お金が動機の上位にくることはありません。 それは迷信です。
有能人材を定着させたければ、金とポジションではなく夢を語れ。 まさに目から鱗の名言。

さて、あなたにとって実現が一番難しいのは、金(昇給)? ポジション(昇格)? 夢(を語ること)?
まさか夢を語ること、とは言わないでしょうね?