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コラム

こんな上司が欲しかった -グローバル編-

第2回 多文化はドキドキ、シナジーを助けますよ

株式会社ダイバーシティ・マネジメント研究所 代表 河谷隆司

"Multiculturalness helps (synergy) because there is a sense of wonder."

多文化はシナジーを助けます。
だってドキドキですから。

(アメリカ・IT・シニア研究員・男性)

筆者は複数の企業のプロジェクトとして、ここ3年の間にアジア各国、中国、アメリカ、イギリス、ドイツをまわり、現地人幹部と日本人赴任者あわせて80人ほどにビデオインタビューを行いました。
まずは、グローバルなリーダーシップを目指す私たちの最終ゴールと言ってもいい「異文化シナジー」を、これまでのビデオインタビューの中で最もビビッドに語ってくれたアメリカ人に登場してもらいましょう。

「メンバーが多文化出身であっても、マネージャーは
時にはその異文化を忘れさせる(forget their differences)ことが必要です。と同時に、創造性が欲しいときには、個人の持ち味を維持させるのです(keep their individualities)。
.... ある時、ある研究員のアイデアが生かされず没になったんですが、
私は、今回は確かに陽の目を見なかった。しかしあなたは未来に貢献したんだ (you have contributed to the future!)、と励ましたんです。

(日常の付き合いにおいては)
仲間関係と上司部下関係のバランスを心がけています("balance collegial vs. managerial relationship")。
仕事でかなりプレッシャーをかけたなぁと思うときは、引きます(pull back)。
具体的には、チームでドライブに出かけます。車中は無礼講です。
私も彼らの一員になって、彼らの本音を測ります。
やっぱりプレッシャーとインセンティブの組み合わせですから("combination of threat and incentives")。

多文化はシナジーを助けます。
だって相手が何を考えているのかわからないのですから、ドキドキですよ。
異文化マネジメントの秘訣は、すべて自分自身の中にあると思います。
相手の立場に身を置いてみることです。自分が相手と同じ背景にあるとしたら、どう考えるだろうかと考えてみることです。
氏が、
「多文化は.....ドキドキですね(a sense of wonder)」
と言った時、思わず、" Japanese might call it a sense of fear!!"
(いやぁ、多文化は日本人なら恐怖感と言うでしょうね!!)」と突っ込んでいました。二人して大爆笑となりました。

さらに、氏は、
「異文化体験を飲み込んで、自分の血液のように身体の一部にしてしまうのです」
と締めくくったあたりは、さすがはシリコンバレーの住人ですね。